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2017 / 11 / 06  11:25

オヤジ達よバーへ行こう7

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オヤジFの場合 大御所で居てください

 

 そのオヤジは、スコッチウィスキーの蒸留所スタッフ三人と一緒に 来店された。 

スタッフ三人、もちろんスコットランド人。あとオヤジの会社の若手三人とオヤジ。計七人。

以前にその「トマーチン蒸留所」のプラントを受けたという話を聞いたことを思い出した。

「何かご説明いたしましょうか?」  

 

「いやいや うちの若い者がやるから いいよ」

「あ、はい」

オヤジは満面の笑顔。

 

その先の光景といえば、オヤジを真ん中に据えて、周りをSPが固めているように、その若者たちの英語の流暢なこと・・ほんま・・もう・・ベラベラ。

俺の「オールウェイズ・トーキング・アメージングイングリッシュ」

だったら 大恥 間違いなしやったわ・・・

しかもオヤジまで ベラベラ 

 「凄いな このオヤジ  タダ者ではないな・・ 」

 

数年後 オヤジは 定年を迎えた。

でも会社は離してくれないそうな。

 

「いやあ、もう頑張ったからね。きっぱり辞めたいんだけどね」

体もしんどいからと言う顔は笑顔また笑顔。

 

「けっこう今を楽しんでるやんか オヤジ」

今では年に数回しか神戸にいらっしゃらないオヤジ。

友人達とのワイン会に顔を出し、試飲会などの宴の後には必ず顔を出してくれる。

「オヤジ もう知らないお酒なんてないでしょ?」

「何言ってるんだよマスター。世界には三十万種類のワインがあるらしいよ。一日一本 十年、二十年・・たかだかしれてるよ」

まあ、計算としては 分かる気もしますが・・一日一本って・・

 

私は、オヤジにコニャックのシングルモルトと称される「ポール・ジロー」を教えてあげた。

「旨いねぇこれ!」 

三十五年ものの「ト・レラール」である。

お高い値段に属するのに、後から聞いた話ではオヤジ、箱買いしたらしい・・・・また・・

「演歌の大御所みたいに、大人買いして」

何やってもダイナミックで楽しそうやな  オヤジ。

 

 

オヤジFの飲み物は?

大御所の飲み物は 文中で出てきているものが主でワインはさまざまなんで。

一度持って来てくださったイタリアトスカーナ地方の赤「ルーチェ」

何も言うことはない旨かった。

 

 

  

つづく

 

 

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