BOOK
2018 / 05 / 16 18:05
協調性
このお話は 誰かと 意見交換していただきたい。
【協調性】
ある水曜日、九時半頃。
ぼちぼちお客様がご飯を終えて、ご来店され始めたとき
十名程の団体様も来店。
全員スーツ姿。
紅一点、一人だけ女性。
その中の男性一人が以前お見かけしたことのある方で
「お久しぶりです」
「こちらこそ お元気でしたか?」
緩やかに
とても丁寧なスタート。
乾杯をスムーズに行うように
「美味しいハイボールで まずは乾杯 どうですか? ウイスキー苦手な方いらっしゃいますか?」
と私は提案。
オジサマ達は、あっちこっちで
「おっ ええ考えやな!二杯目から、あれやこれや言ったらええな!まずは乾杯や!」
紅一点のその女
「ウイスキー好きやけどー。私ィーうーん。マティーニィー」
周りのオジサマ達
「おお そうやな マティーニ旨いもんな!」
私の心の中の声はこうである
「ウイスキー好きまで言っておいて。しかも、どう見ても上司らしき人達の乾杯は・・の流れの中で・・・君のせいで確実に乾杯が遅れるんやで!」
し か し
すぐに横のオヤジ
「おおマティーニ旨いもんな!」
だって
カクテルの王様やしええけど・・
しっかりせえっ! オヤジ!
何とかハラやらパワなんとかやら
コンプライアンスやら
外でも気ィ遣わなあかんのかいな?
「このマティーニ美味しい!」
と
喜んでいた彼女の前で、半分になった姿のマティーニは四十分くらい放っておかれ
あげく
十時半頃
「電車なくなるんでェー」
とそそくさと、その女は去った。
「嘘は上手に言え。明石に帰る言うてたやないか、まだまだ電車あるわいな!」
オヤジ女に直接 言え!
いや 帰って 清々したかな
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