BOOK

2018 / 05 / 18  19:00

オヤジ達よバーへ行こう11

そろそろオヤジ? 鉄人KGさんの場合

 

 日本舞踊したり、空手したり、車大好きだったり。スキー得意だったり、禁煙してみたり、やめてみたり。

そんなKGさんは、とある年「女難」に見舞われていた。

べつに、女遊びしたわけではなく。会社の部署に、適材適所で女性が居つかないらしい。

で、私が

「KGちゃん、そりゃ女難の相がでてるからやで」

KGちゃん

「そうなんですかねえ・・・・」

その日から女難のキーワードはKGちゃん。KGちゃんといえば女難。

みたいな雰囲気ありあり。

しかし、女難に会う確率はまあ私も同じくで。

とても静かな 「BAR」らしい素敵な夜に

「十人いいですかぁ?女子会なんですけど・・」

まず、女子会って誇示はいらんやろ。

「どうぞーー」

と案内するやいなや (いなやは古いか)

六十過ぎとお見かけする女性方々がゾロゾロ。

一瞬にしてバーが「ババア」に変わってしまう。

これも女難の一種?

KGちゃんが

「ふうーーーー」

って疲れて帰ってきた日。

大好きなマッカランをひとくち飲む

「ふー 旨い・・」

まさにその時。

彼の横手の大きいテーブルに、四十代と思わしき女性五人連れ来店。

これまた、とてもやかましい。

「KGちゃん ごめんね・・」

「いやいや大丈夫っすよー」

スキンヘッドから湯気上がってなかったけど。すこし、お尻もぞもぞ。

KGちゃん来店すると何故か女性が沸く。

彼が持っている何かの気配のせいかもしれない。

やがて、待ちに待った「バーみたいな日」がKGちゃんに訪れる。

バルブレア、リンクウッド、三杯目に手を伸ばした頃。

顔見知りの女がKGちゃんの横にポンっと座った。

「KGちゃんお久しぶりー!あのねぇー仕事がねえーー」

「あちゃー」

女がトイレに行ってるあいだに

「ごめんね、せっかく静かに飲ってるのに」

「いやいや いいっすよー」

でもKGちゃん目がトローン。

その後ドロナック、ミルトンダッフなどを楽しんだ?かな。

凄いバリエーションでしょ。

「そうでもないな」と 思われた諸氏へ、

全て熟成二十年超えのシングルモルトですよ。

KGちゃんは飲みも心も鉄人中の鉄人。

いつも面倒かけるね。

ごめんね。

 

 

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